2017年2月17日金曜日

十楽章〜prologue

この星(地球)は、宇宙の潮より生まれた。

”ハ・ハ”は…それぞれに、星の民となるいのちのタネを宿し、
ふたつに相反して別れ、カタチを成し、ひろがった。

ひとつは、固まり、地上に突起し。
ひとつは、溶けて、地中に潜り。

固まって突起した潮は、白き山と成り、
はじめのシマと成った。

溶けて広まった潮は、透明な水と結ばれ、
はじめのウミと成った。

宇宙から、この星を眺めたほかの星人たちは、この蒼く光る美しい星を愛し、この星へ降り立ち、祝福の神楽を奏上した。

その、唄と舞は。

宇宙と星々との契りの神楽。

御天親加那志と星童びの結びの神楽。

私たち心の奥深くには…
そんな遠い昔の神話の記憶が眠っている。

この記憶は、ただの古い記憶なのだろうか。

今はとうに、忘れ去られた記憶なのだろうか。

いいえ。

人は、生きとし生けるすべてのイノチは…

この記憶を元に、この記憶を辿る旅を、ずっとずっと。
過去から...そして、未来から。

長い年月をかけて、巡っているのだ。

この記憶の元に、今を生きているのだ。

そして。

私達のいる「今」とは、
過去と未来の時空の結び目。

そう。

私達は…いつの日も、どこにいようとも。

『結い』の、内に在る。


この旅で結ばれる、縁(えにし)とは。

記憶を紡ぎあうこと。
未来を織り成しあうこと。

描きあうこと
奏であうこと
まつりあうこと

それらに共鳴しあう、仲間。

Ohana。



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